ピラミッティング戦略

MT4(MetaTrader4)のEA(Expert Advisors)におけるピラミッティング戦略

ピラミッティング戦略は、トレンドが持続している場合に、既存のポジションに新しいエントリーポイントを追加するトレード手法で、MT4(MetaTrader 4)のEA(Expert Advisors)でも利用されている戦略です。

ピラミッティング戦略によってトレンドが進行する間に利益を最大化することを目指します。ピラミッティングは、リスクとリワードのバランスを保ちながらポジションを増やすことができる利点がありますが、慎重な計画とリスク管理が必要です。

MT4のEAは、プログラム可能なトレードルールに基づいて自動的にトレードを行うためのツールですが、ピラミッティング戦略をEAに組み込む場合、以下の要素が重要です。

1.エントリーシグナルの定義: ピラミッティングを行うためには、エントリーポイントを正確に特定するシグナルが必要です。これはトレンドの確認やテクニカル分析に基づいて行われることが一般的です。

2.ポジションサイジングとリスク管理: EAは、新しいポジションを追加する際の取引量やリスクを管理する能力が必要です。適切なポジションサイズとリスク設定を行わないと、過度のリスクを引き起こす可能性があります。

3.トレンドの確認: ピラミッティングはトレンドが持続しているときに最も効果的です。EAは、トレンドがまだ続いているかどうかを確認するメカニズムを備えている必要があります。

4.利益の確保とトレイリングストップ: ピラミッティングの目的は利益の最大化ですが、逆にトレンドが反転した場合の損失も考慮する必要があります。EAは、利益確定の取り決めやトレイリングストップの設定を適切に行うべきです。

ピラミッティング戦略をMT4のEAに組み込む際には、長期的な視点と慎重なテストが重要です。過去のデータを使用して戦略をバックテストし、さまざまな市場条件での性能を評価することは不可欠です。また、リアルタイムのデモトレードや小額の実際の取引を通じて、実際の市場での戦略の振る舞いを確認することも推奨されます。

MT4のEAにおけるピラミッティング戦略は、トレンドを活用して利益を最大化するための魅力的なアプローチです。しかし、計画的なエントリー、リスク管理、トレンドの確認、利益確定の機構など、多くの要素を適切に組み込むことが不可欠です。トレーダーは戦略を慎重に検討し、バックテストと実践を通じてその信頼性を確認するべきです。市場は常に変動するため、適応力のある戦略が成功する可能性が高くなります。

EAはいくつまでにするべき?

MT4やEAはいくつまでにするべき?

MT4のEAはいくつまで稼働できるのか、いくつMT4を起動させられるのかという質問をよく見かけます。まずひとつのMT4内でいくつまでEAを稼働できるかですが、システム上は数十個程度稼働できます。ただしこれはお使いのパソコンのスペックなどにも左右されるので、MT4が重くなりすぎず動くまで、がより正確です。多い人だと30個程のEAをひとつのMT4内で稼働させている人もいるようです。

しかしひとつのMT4で複数のEAを稼働させてしまうと、EA同士が相互干渉を起こしてしまう可能性があります。MT4のサーバーはひとつしかないため、同じタイミングで複数の注文が入るとエラーが生じます。そのため「ひとつのMT4で、ひとつのEA」の稼働がおすすめです。ひとつのMT4でひとつだけのEAを動かせば、エラーが起きるリスクをなくし、さらに資金管理も容易になります。どのEAが利益を出して、どのEAが含み損を抱えているのか一目瞭然です。複数のEAをひとつのMT4で稼働させていると、含み損が重なったときに口座の資金がぐんと減ってしまう可能性があり、最悪の場合、強制ロスカットとなってしまいます。そのためあまりに多くのEAをひとつのMT4内で稼働させることはおすすめできません。

MT4自体は各FX会社によって、いくつまで口座を開設できるのかが決まっていますので、数の許す限りMT4口座を保有することができます。またこちらもパソコンのスペックや契約しているVPSのメモリや容量によって、いくつまで起動できるかが異なります。容量以上の負担をかけると、MT4の動きが遅くなり注文から約定までに時差が出てしまったり、動きがフリーズしてしまうことがあります。損失を避けるためにも、余裕を持った稼働環境でMT4やEAを稼働させてください。

本で学びながらMT4のEAを自作する

本で学びながらMT4のEAを自作する

自作のMT4のEAを作るにあたり、おすすめの教材は本です。本は何度も校閲を重ねながら作られているため、インターネットの情報よりも正確性があります。インターネットは誰が書いているか分からない匿名性の高い情報源ですが、本は著者も出版元も明確です。MT4のEAやプログラミングに関して精通した著者が書いているので、信頼できる内容です。

また本はインターネットと比べ、情報が整理されているため、分かりやすいことが多いです。インターネットの場合は、筆者目線での書かれ方となっていることも多いですが、本は編集者のチェックを経て作られているため、比較的構成がしっかりしています。読者ターゲットも分かりやすく絞られているので、自作EAが初めてという方は入門レベルや初心者向けの本を選ぶととっつきやすいでしょう。分かりにくい解説やいきなり上級者向けの解説を読んでしまって挫折をするという失敗を、なるべく避けることができます。

本を参考にする場合におすすめなのがkindleです。kindle unlimitedを利用すれば、低価格でたくさんの本を参考にすることができます。EAを自作する際には、MT4のEAに関する本、FXに関する本、プログラミングに関する本など、複数の本が必要になります。色々な本を読むことで、知識も広がり、アイデアもわいてきます。Kindle unlimitedであれば、対象の本は何冊読んでも毎月定額です。

またEAのソースコードが書かれた本をパソコンのkindle上で開けば、ソースコードをそのままコピーして自作EAに使うことができます。自作EAの練習にもなるので、ぜひ活用してみてください。書籍のコードをひとつひとつ書き写すとなると、時間もかかり、ミスの原因にもなります。便利なものをどんどん活用していきましょう。

複数通貨ペア運用する

MT4のEAを複数通貨ペア運用する

MT4のEAの中には推奨通貨ペアがあるもの、決まった通貨ペアでしか動かないもの、複数通貨ペアに対応しているEAなどがあります。複数通貨ペアに対応しているEAであれば、EAのファイルを一度ダウンロードすれば、ひとつのMT4内で複数通貨ペアで複数稼働させることができます。

▷複数通貨ペアでひとつのEAを稼働させる方法

  1. MT4上部のツールバーから「ファイル」→「データフォルダを開く」を選択。
  2. 「MQL4」→「Experts」フォルダを選択し、そこにダウンロードしたEAをコピー・アンド・ペーストする。
  3. MT4を再起動する。
  4. MT4画面左のナビゲーターウィンドウのエキスパートアドバイザにEAが収納されているのを確認する。
  5. 新規チャートを立ち上げ、チャート上にナビゲーターウィンドウからEAをドラッグ・アンド・ドロップする。
  6. 稼働させたい通貨ペアの分だけ、手順⑤を繰り返す。

複数通貨ペアでEAを運用する場合、マジックナンバーの変更を忘れずに行ってください。MT4はEAからのオーダーをマジックナンバーで管理しています。マジックナンバーが被ってしまうと、EAからのオーダーが被ってしまいMT4が処理できなくなってしまいます。

またMT4は同時にひとつの処理しか行うことができないため、注文のタイミングが被ってしまうと、処理にエラーが生じてしまいます。そのため基本的にはひとつのMT4でひとつのEA稼働が推奨されます。MT4自体を分ければ、マジックナンバーが被る心配もなく、口座ごとに資金管理もしやすくなります。

複数通貨ペアで稼働させる場合だけでなく、異なる複数のEAを運用する場合には、できるだけEAごとにMT4を分けるようにしましょう。万が一のエラーによる想定外の損失を避けることもでき、リスクを下げることに繋がります。

MT4のEAが使えるFX会社のオススメランキング

MT4のEAが使えるFX会社のオススメランキング

MT4(メタトレーダー4)のEA(エキスパートアドバイザー)を活用して24時間FX自動売買をするには、MT4に対応する日本国内または海外のFX会社で口座開設をする必要があります。口座開設をするFX会社によってそれぞれ異なるボーナスなどがありますので、FX会社のランキングなどで評判を調べてどのFX会社で口座開設をするのか判断するのがよいです。ネット検索すると、大きく分けて、MT4のEAが使える国内FX会社のランキングと海外FX会社のランキングが見つかると思います。日本人の方は、「英語が分からないので国内のFX会社の方が便利だろう」と思いがちですが、海外FX会社でも完全日本語対応で日本人スタッフが常駐しているFX会社で有名なところが複数あります。海外FX会社には日本国内と比べると非常に高いレバレッジ、約定力の強さ、ゼロカットシステム、魅力的なボーナス等のメリットがありますので、海外FX会社で日本語で丁寧なカスタマーサポートが受けられ日本人でも安心なところで口座開設をするのがオススメです。

最も多くの日本人が口座開設をしている海外FX会社ランキング1位はXMTrading(エックスエム)。ウェブサイトは完全日本語対応で、口座開設や入金時に付与されるボーナスと、安定感のある強力な約定力が大きな強みであり、最大レバレッジは888倍です。初回入金額は500円からのハードルが低く、海外FXを初めて利用するトレーダーや少ない資金で始めたい人にもおすすめできるFX会社です。入出金トラブルの噂もありません。

その他、海外FXで歴史が長くMT4やEAの人気の火付け役となったFX会社といえばFXDD。日本人への充実したサポート体制で安心の海外FX会社です。サービス実績と日本語サポートに加えて、定期的に配信されるお得なキャンペーンが魅力的です。FXDDでは24時間体制でのフリーダイヤル、ライブチャット、メールが受けられMT4の技術的な質問への回答も得ることができます。

MT4の無料最強海外製EAの条件

MT4におけるEAで最強のEAは日々変わっていきますが、最強のEAを見分ける条件は変わりません。無料の最強海外製EAの条件を紹介します。

▷海外製EAの特徴
国内製EAと海外製EAで性能の差はありませんが、EAトレードを行う人は圧倒的に海外の方が多いです。母数が多いということは高性能なEAがある確率も上がります。また海外では新しいロジックを取り入れていたり、日本では見かけないようなトレード手法を用いていたりとおもしろいものが多く存在します。

▷フォワードテスト
海外製EAは昨今ではほとんどのものがフォワードテストを公開しています。日本のEAでは公開されていないものもあり、信頼性に欠ける部分があります。バックテストでいい成績を出していても、大切なのは現在・未来の成績です。バックテストの成績に惑わされないようにしてください。

▷バックテスト
バックテストの期間とフォワードテストの期間がしっかりと取られているものを選んでください。表面上の魅力を上げるために期間をわざと短くしているものもあるので、利益の部分だけに騙されずしっかり吟味しましょう。

▷返金保証があるところも
海外製EAの中には購入費用の返金保証制度があるものもあり、安心して試すことができます。返金保証があるということはそれだけEAに自信があるということです。

MT4やEAの評判

はじめて利用する人にとってはMT4自体やEAの評判は気になるポイントですよね。MT4はロシアのメタクォーツ社が開発した高性能な取引ツールで、世界中で多くのトレーダーから支持されています。MT4の評判のよさは利用者の多さからも伺えます。2011年にはMT4の後継プラットフォームMT5がリリースされましたが、その使いやすさなどからMT4が根強い人気を誇っています。現在ではメタクォーツ社はMT5に力を入れているようですが、MT4を利用し続けている人が多いのも事実です。MT4に関する口コミはインターネット上やSNSなどですぐに確認することができます。

EAの評判は、EAに口コミ欄などが付属されていればリアルなユーザーの声を聞くことができますが、なかなか記載されているところは多くありません。口コミが記載されていたとしてもその口コミが古いものであると、評判通りではない可能性もあります。EAは相場状況に応じて大きく成績を変えてしまう場合があるので、数ヶ月〜数年に1度は見直しが必要です。そのため数年前に評判がよくても現在の相場では成績が悪いということも多々あります。EAの善し悪しを判断するには評判に頼るよりも、バックテストやロジックを自分自身で判断するのがよいでしょう。

MT4のEAのテンプレートを入手する方法

MT4によるEAはプログラミングの知識があれば作成することができます。MT4のEAのプログラミングの勉強を始めたばかりという方には、EAのテンプレートを使ってソースコードの書き換えから始めるのがおすすめです。初心者が1から作るのはかなり大変な作業になりますが、テンプレートを使っての作成であればわかりやすく勉強になります。

MT4にはいくつかサンプルのEAが基本搭載されています。それをテンプレートとし、メタエディタで編集していけばオリジナルのEAに変えていくことが可能です。基本で搭載されているEAはEAとしての性能はよくないので、ソースコードを書き換えながら成績のいいEAに変身させていってください。もちろん完成したらMT4を使いバックテストをすることもできます。MT4に搭載されているEAだけでなく、インターネット上のサイトなどでテンプレートとなるようなファイルが無料でダウンロードできるところもあります。そういったファイルをテンプレートとして利用するのもいいでしょう。

自分自身で書き換えたEAを実際のトレードに使う場合は、きちんとしたプログラミングであることを前提に、バックテストを重ねデモ口座から始めるようにしてください。リアル口座で使う場合は、思わぬエラーを想定し少額から始めるのが安心です。

MT4EAのポンド通貨の特徴

イギリスの通貨であるポンド(スターリング・ポンド)はかつては世界の基軸通貨として確立されていましたが、イギリス経済の衰退とともに第二次世界大戦後にはその座をアメリカ・ドルに取って変わられることとなりました。現在ではドル、ユーロ、円に次ぐ世界第4位の取引量の通貨です。

ポンド通貨の大きな特徴として、値動きの大きさが挙げられます。EU離脱の国民投票の際には、ポンド/円市場において数時間のうちに160円台から133円台まで大きく値を下げました。1週間で検証した場合、ドル/円に比べ約3倍程度値動きがあったことが分かっています。日々の為替市場においてもロンドン市場の値動きは非常に活発で、1日に2回もピークが訪れます。

このボラティリティ(価格変動の大きさ)の大きさから、EAを含むMT4によるFXトレードではポンド/円は比較的人気な通貨ペアです。1日の取引によっても大きな利益を狙うこともできますが、反対に予測の逆の値動きをした場合には大きな損益を出してしまうリスクも高まります。そのためポンド関連の通貨ペアでEAトレードを行う場合は、きちんとリスク管理をした上での運用が求められます。ポンド通貨でのトレードはある程度トレードに慣れた方におすすめの通貨ペアです。