イギリスの通貨であるポンド(スターリング・ポンド)はかつては世界の基軸通貨として確立されていましたが、イギリス経済の衰退とともに第二次世界大戦後にはその座をアメリカ・ドルに取って変わられることとなりました。現在ではドル、ユーロ、円に次ぐ世界第4位の取引量の通貨です。
ポンド通貨の大きな特徴として、値動きの大きさが挙げられます。EU離脱の国民投票の際には、ポンド/円市場において数時間のうちに160円台から133円台まで大きく値を下げました。1週間で検証した場合、ドル/円に比べ約3倍程度値動きがあったことが分かっています。日々の為替市場においてもロンドン市場の値動きは非常に活発で、1日に2回もピークが訪れます。
このボラティリティ(価格変動の大きさ)の大きさから、EAを含むMT4によるFXトレードではポンド/円は比較的人気な通貨ペアです。1日の取引によっても大きな利益を狙うこともできますが、反対に予測の逆の値動きをした場合には大きな損益を出してしまうリスクも高まります。そのためポンド関連の通貨ペアでEAトレードを行う場合は、きちんとリスク管理をした上での運用が求められます。ポンド通貨でのトレードはある程度トレードに慣れた方におすすめの通貨ペアです。